敏感肌・アトピー肌のための化粧品ガイド
敏感肌・アトピー肌のための化粧品ガイド
実は知らない敏感肌とアトピー肌の化粧品選びの鉄則
敏感肌・アトピー肌なら絶対覚えておきたいスキンケアの3ヶ条

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、ほんの1gで6000mlもの水分保持が可能とのことです。そのため、保湿効果を謳う化粧品の多くに配合されています。

ここでは、敏感肌やアトピー肌へのヒアルロン酸の効果について解説します。

ヒアルロン酸の敏感肌・アトピー肌への効果

ヒアルロン酸は、皮膚のもとになるコラーゲンとエラスチンを結合させるために存在します。前述のように保水力には突出しており、ヒアルロン酸1gで6000mlもの水分保持できます

この保持力は温度や湿度に関係なく一定であるため、どのような肌質でもしっかり水分を保持できます。

そして、ヒアルロン酸は網目構造となっており、この構造により肌にハリと弾力をもたらします。外部から刺激を受けた場合、多少変形しますがすぐに戻ります。

しかし、ヒアルロン酸が体内に十分に存在しない場合、変形したままの状態になり、たるみやシワの原因となります。

アトピー肌の場合、ヒアルロン酸やコラーゲンが体内に十分に存在せず、角質層が作られない状態になっています。なお、角質が作られても非常にもろく、ターンオーバー周期も短くなっています。

そのため、アトピー肌の方は、ヒアルロン酸で肌をしっかり保湿することが大切です。

保湿効果の高いヒアルロン酸の中でもアセチルヒアルロン酸には、角質層に留まり、角質を柔らかく維持する効果があることがわかっています。

皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層に大きく分けられ、最も外側にある表皮の中でも一番表にある表皮は肌を刺激から守り、保湿するための役割を担っています。

この角質層にヒアルロン酸を塗布すると、水分を塗っただけの状態と比べて角質層を柔らかい状態に維持する効果があることがわかっています。

角質層に水を塗布した場合,水分浸透により角質層は一旦柔軟化するが,水分の蒸発に伴い徐々に初期値に戻ってくる挙動を示す.これに対してAcHA(アセチルヒアルロン酸)は、試料塗布2時間後でも角質層を柔らかい状態で維持しており,特にDが3.0〜3.5のAcHAは,優れた角質柔軟効果を有することがわかる

出典: (PDF) 「角質柔軟効果に優れた新規保湿剤アセチル化ヒアルロン酸の開発と化粧品への応用」マテリアルライフ,12(4),2000 [PDF]

健康な人の皮膚の場合、角質層に含まれている水分量は常時10〜20%と言われています。しかしながら、加齢や体質、空気の乾燥などによって保水力が低下してしまうこともありえます。こうした場合に、ヒアルロン酸は大いに活用できるといえるのです。

ヒアルロン酸配合のローションの肌荒れ改善効果を調べた実験では、自脳的に肌荒れを起こした後にヒアルロン酸配合のローションを1日1回、週刊塗ったところ、角質層の水分量が上昇し、肌のキメも揃っていたことがわかっています。 

AcHAは,角質層を充分に保水する効果を有することから,肌荒れ改善効果が期待できる.そこでドデシル硫酸ナトリウム(SDS)水溶液にて人工的に肌荒れを起こさせた後,上記ローションを1日1回7日間連用塗布し,塗布前後の時点で表皮混濁タンス測定,経費水分蒸散量(TEWL)測定及びレプリカ写真観察から,肌荒れ改善効果を評価した.〜中略〜AcHA配合ローションは,角質層中の水分量を顕著に増加させており,肌をみずみずしく保つ効果が高いことがわかる.〜中略〜AcHA配合ローションを連用した皮膚は,皮溝と皮丘の区別がはっきりとしており,肌のきめが揃っている状態が観察できることから,最も肌荒れ改善効果に優れることが見てとれる

出典: (PDF) 「角質柔軟効果に優れた新規保湿剤アセチル化ヒアルロン酸の開発と化粧品への応用」マテリアルライフ,12(4),2000 [PDF]

ヒアルロン酸の効果を発揮させるには?

セラミドは角質間にある脂質を形成する成分で、セラミドが存在することで、ヒアルロン酸を肌の奥へと浸透させることができます。そのため、ヒアルロン酸と共にセラミドを補うと良いでしょう。

なお、ヒアルロン酸には低分子と高分子のものがあります。低分子のものは人工的に作られたもので、高分子のものは、動物から抽出されたものです。

高分子のヒアルロン酸は分子が大きいため、肌への浸透質が悪いため、吸収率の高い低分子のヒアルロン酸をおすすめします

ビタミンCは、線維芽細胞の活性化を助ける働きを持っています。コラーゲンやヒアルロン酸の生成に必要な線維芽細胞が元気に働けるようになれば、肌のコラーゲンやヒアルロン酸も増えることは想像しやすいのではないでしょうか。

ヒアルロン酸を補給するとともに、ビタミンCもお肌に補給してあげれば、肌が持つコラーゲンやヒアルロン酸を作り出す力もより強力にサポートできるといえるでしょう。

アスコルビン酸はコラーゲン分子を吸い参加する酵素の穂因子として働く.また,線維芽細胞においてコラーゲンの合成及び遺伝子発現に促進的に働くという報告がある.〜中略〜マウス皮膚線維芽細胞において細胞内でのアスコルビン酸濃度の増加はコラーゲン遺伝子発現を促進すると考えられる

出典: (PDF) 「抗酸化ビタミンC, Eによるアンチエイジング(シンポジウム「ビタミン・バイオファクターでアンチエイジング」)」ビタミン,91(4),2017-18 [PDF]

こうした意味では、肌のバリア機能を上昇させ、アトピー改善を目指す方にとってもヒアルロン酸だけでなくビタミンC誘導体を補給することは大切です。

ビタミンC誘導体について詳しく知りたい方は、「ビタミンC誘導体」についてのページも参考にしてみてください。

 

「ビタミンC誘導体」の詳細はこちら

アンチエイジング効果も得られる

加齢とともに体内のヒアルロン酸は減少していくため、化粧品などで補わなければなりません。近年は、低分子のヒアルロン酸や無水ヒアルロン酸など浸透力の高いものも販売されています。

ヒアルロン酸を補うことで、小ジワの予防と改善、肌のバリア機能を高めることが期待できます。

小じわや乾燥など皮膚の老化現象に大きく関係しているのが、肌のヒアルロン酸含有量です。特に紫外線により皮膚の機能が低下した光老化肌に対してはヒアルロン酸の減少が目立つことが報告されています。

ヒアルロン酸の発現に対する紫外線の作用は、照射部位、照射量、照射時間、照射後の経過時間などで様々な挙動を示し、複雑である。しかし、何十年もの長きに渡って紫外線を浴びることで皺が形成される事実から、紫外線の長期間に渡る繰り返し照射実験の結果は特に重視する必要がある。従って、少なくとも、長期間に渡る紫外線照射は HAS 遺伝子の発現を抑制することでヒアルロン酸の産生量を減少させ、その結果、皮膚の弾力を失わせると考えられる。しかも、露出部のうちでも、額、目じりなどは、常に強い外力がかかるため、彫の深い皺が形成され易くなるのではないかと推察される

出典: (PDF) 「皮膚のヒアルロン酸:各種病態との関連」Trends in Glycoscience and Glycotechnology,124(22),2010 [PDF]

同様に老化に伴い肌はコラーゲンが減少します。ヒアルロン酸による保水機能とコラーゲンが低下したお肌は、はりやみずみずしさが低下し、お肌のバリア機能も低下してしまいます。

コラーゲン量の減少を食い止めるためには、ビタミンCがとても重要な役割を果たしています。ビタミンCは、皮膚や骨にあるコラーゲン繊維を作ってくれたり、抗酸化作用を持っていたりと、アンチエイジングにとても大切な栄養素です。

ビタミン C(L-アスコルビン酸)は,水溶性ビタミンの一種であり,皮膚や骨に多く存在するコラーゲン繊維の構築,コレステロールなどの脂質代謝,アドレナリンなどカテコールアミン合成に重要な酵素の補因子として働く.また,ビタミンC は,強力な抗酸化剤であり,スーパーオキシドアニオンラジカル(O2 -* )やヒドロキシラジカル(*OH)などの活性酸素種を消去する.ビタミン C は,酸化還元反応により,自身は酸化 されて酸化型のデヒドロアスコルビン酸(DHA)となる.生体内では 9 割以上が還元性のあるビタミン C として存在する.

出典: (PDF) 「抗酸化ビタミンC, Eによるアンチエイジング(シンポジウム「ビタミン・バイオファクターでアンチエイジング」)」ビタミン,91(4),2017-18 [PDF]

デリケート肌さんにおすすめの化粧品